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人生いろいろあります [家族計画]

ここしばらく…
自分の中である大きな命題を抱えていました。

何かと言うと…以前不妊治療をした時に取れた
凍結杯についてのお話です。
何事もなければ、去年の秋に残った凍結杯一個を移植する予定にしていました。
ところが病気になってしまったもので…(^_^;)


ちょっと内容暗めです。しかも長いです。
そういうのちょっとパス…という方はスルーしてください。




さてさて…
たぶん読者の方も忘れていると思われる
これまでの不妊治療及び病気の経緯をざっくり説明すると…

顕微授精で娘あーたんを出産した後、高血圧を発症。「原発性アルドステロン症」が発覚。
そんなこんなで不妊治療でやっと出来た凍結胚が一つ残っているにも関わらず
二人目妊娠にチャレンジすることができませんでした。
でも、「原発性アルドステロン症」が片側副腎に線腫があるタイプだったら
なるべく早く副腎を一つ取って病気を完治させれば、妊娠も可能かもしれない…
そんな望みを抱いて、副腎静脈サンプリングをしたものの
両側副腎タイプであることが判明して希望が消えガックリ。
手術は出来ず、高血圧を抱えたまま一生薬生活をしなくてはいけないので
もう妊娠は不可能だ…そう結論が出たはずでした。

…が…

検査入院後の結果を聞きに行った時、T病院の循環器内科の先生が言った言葉は…
「確かに両側だから病気は治らないんだけどさ
今飲んでる薬で現状血圧はコントロールできてるわけだから
とりあえず、「原発性アルドステロン症」の薬じゃなくて
妊婦でも大丈夫な薬で血圧をコントロールして一人産めるんじゃないかな?
10年も20年もセララ(治療薬)を飲まないのはまずいけど
1年2年くらいだったらたぶんだいじょうぶだと思うよ」と…。

ええ?!こんな病気抱えたまま妊娠しても大丈夫なの?!

…と、目ん玉飛び出ました(^_^;)

もしかしたら二人目の子供を持てるかもしれない?
けど、本当にそうなんだろうか?

実際一人目を産むのはかなり大変でした。
破水の後、子宮口がなかなか開かず陣痛促進剤を飲んで
それでもなかなか開かず、吸引分娩になり…
会陰切開したにも関わらず、産んだ後の裂傷がかなり大きくて
出産後はしばらく自分で用が足せず看護師さんに導尿してもらい…
これ予定通り退院できるのか?…とかなり不安になり…(^_^;)
やっと自分で用が足せるようになったら心底ホッとしました。
…なんてことやってるうちに、足のむくみが酷いことになりました。
みんな「なんか産んだら足がむくんじゃって~」と言うものの
レベル的にはウサギがシカになったくらい。私のはアフリカ象レベル。
血圧はやたら高いし、意思に反して体は重くてちっとも動かないし
関節が痛くて階段の上り下りすら手すりがないとダメだし…
産後ってここまでみんな調子が悪いの?高齢だから?
おかしい、おかしい…と思いつつ病気が発覚しました。

その私が二人目産める??

いや…絶対あやしいな…。

先生の言葉を聞いた瞬間からそう思っていました。
でも、同時にもしかすると産めるかもしれないという
希望も少し持ってしまいました。

tanarは「わかんないけど…先生も言うんだから大丈夫なのかもね?」と言いました。
実際に産んでいないtanarはもっと希望を持ったのかもしれません?
医者がそう言ったらまず信じるわな…。
どれくらい大変だったかは結局産んだ本人しかわからないんだから…。

その後、紹介状を持ってかかりつけとなったM内科を受診。
M先生はこの結果に果たして何て言うんだろうか?
前は命に関わるから絶対妊娠なんかしちゃいけないと言ってたけど…?
「どうなんでしょう?血圧コントロールして産めると言われたんですが?」
そして紹介状を見ながらM先生が言ったのは…
「そう…ですね…ここにはそう書いてありますね」
はい?
いやいや、聞きたいのはそういうことじゃなくてM先生の意見なんですけど…。
「この状態でだいじょうぶだと思われますか?妊娠しても…?」と私。
「わかりません…」
ええ~っ?!ちょっと、待って。あんた医者でしょうがっ!
…ってかその前に、前は絶対ダメとか言ってたよね?!
「実際具体的にどういう危険性があるんですか?」
煮え切らない様子に軽くイライラしてきた私。
「そうですね、心不全になるかもしれませんね…でも、実際にはどうかはわかりません」
まあ、そりゃそうでしょうけども…心不全って、立派にヤバいでしょうが(^_^;)
「どうするかはご主人と相談して決めてください。
その時には産科の先生に紹介状書きますよ」

…というかんじで…

なんだか、もや~っとしたまま病院を出ました。
飽くまで医者としての自分の個人的な見解を話そうとしないM先生。
前話していた人とはまるで別人のようです。
なに?もしや…自分が紹介したT病院の医者に遠慮してる??
でも、ちゃんとそこは言ってくんなきゃマズイでしょうが。
こっちは素人なんだから…。私の中にはフツフツと不信感が…。

いや…でも、確かに…内科医には限界があるのかな?
妊娠は管轄外ってこと?
けど、それにしたって…ねえ?

いずれにせよ、こんなんでtanarと相談しても結論なんて出せませんでした。
できるんなら当然産みたい。でも、本当にだいじょうぶなのかさっぱりわからない。
一応産科への紹介状は書いてもらいましたが、どうしたもんだか…。

そうこうしてる間に育児に忙殺されている間に時が過ぎ…
tanarも会社を辞めてしまったので経済的にも厳しい状況になり…
こんなんで産むのも難しいかな?やっぱり仕事が決まってから…みたいなことも思い…

…ぐずぐず決めかねている間に気づいたら1月。

tanarの就職先も決まり、少しゆとりが出てきました。
(↑あ、そうそう、報告忘れてましたが仕事決まったんですよ(^^))

よし!どうするかはさておいて…
とりあえず、産科を受診して先生の見解を聞いてこよう。
T病院の先生が言ったようなことを言われる可能性が
ないわけじゃないし…。

…そんなわけで、水戸のN病院の産婦人科を受診しました。

F先生は女医さんでした。
わかりやすく、的確に、非常に丁寧に統計的なものも交えて説明してくれました。

結局、結論としては…

今度妊娠したら、たぶん死ぬからやめた方がいい…
…というようなことをとても優しく言われました。

「内科の先生になんと言われたかはわかりませんが
少なくとも、「薬を飲めば産んでもだいじょうぶ」なんて
間違えても軽々しく言えるような状況ではありません」とF先生。

妊娠するということは、健康体の人でもものすごく負担がかかること。
加えて病気もちで、高齢。とってもハイリスク。ついでに凍結杯移植。
血圧をコントロールすればだいじょうぶなんていう生易しいものではなく
命と引き替えに産めるか産めないかの賭けをするような状況だと…。
場合によっては母体が持たないので、ものすごく早い段階で
あかちゃんをお腹から出さなければいけないような事態にも高い確率でなりうる…と。

「もちろん、必ずしもそうなるとは限りません。
でも、そのリスクは非常に高いのが現状です。
私は今までたくさん悲しい事例を見てきています。
その経験から言っても、あなたの状況には厳しいことしか言えません。
前回の出産の時もきっとものすごく大変だったでしょう。
悪いことしか言えなくて申し訳ないんですが…」

当然心の準備は出来てたんですが
F先生が優しく気を配って下さるので、思わず涙が出そうでした。
同時に、ああ、やっぱりだめなのか~という失望も…。

「いえ、はっきり言っていただいた方が…
やっと一人目の娘が出来たところで、死んでる場合でもないので…」と私。
「ほんとにそうですよ。
娘さんと旦那さんを置いていってはだめですよ」

…ということで…

さすがにもう諦めるしかありませんでした。

いいことは言われないんじゃないかな~?と予想はしていましたが
一度「もしかしたら…」という希望を少し持ってしまったので
自分の想像以上にショックでした。

もう、あーたんに兄弟無理だな…。
がんばってがんばってせっかく採れた卵ちゃん…
もう自分にはお腹で育てることはできないのか…。
結局着床するかどうかはやってみないとわからなかったけど
ちゃんと試してあげたかったなあ…。

私にとって、あーたんが生まれた今、凍結杯はただの卵ではありません。
妊娠中リアルにお腹で胎動を感じた時のことを思い出して
どんな子が出てくるのかな~?なんて想像して…
そんな風に…あーたんも生まれてきてくれたのです。
できることなら、その子にもそんな風に会いたかった…。

もう、いろいろぐるぐる考えてたらガッカリしすぎて
一人でどんよりしてしまって…。
昨年の4月に病気だってわかってから、ずっとこのことばかりが
胸に引っかかっていたのです。

結局、tanarに散々言いたいことを愚痴り、あーたんと力いっぱい遊び
なんとか振り切りました。
しょうがない、どうにもならないんだから。
それでも、あーたんが生まれてくれたんだから良かったじゃん!


そしてガッカリを通り越したら…なんかいろいろ思い出して
ちょっと…いや、かなり腹立ってきたなあ…。


…ったく、私に関わってくる内科医ときたら、どいつもこいつも…


せっかく検査したのに、検査結果を見落として病気を放置する内科医がいたと思ったら…

「産んでから治療でも大丈夫」とか根拠レスで軽率な発言する内科医もいるし…

自分の意見を言わずに「わからない」を連呼する内科医もいるし…



も~っ!みんなプロでしょうよ!
人の人生と命が係ってるんだから、無責任な仕事するな!
人をなんだと思ってるんだ。殺す気か!バカヤロー!

…と、心の中で何度も何度も思いました。
なんかだいぶ久しぶりに本気で冷静に怒ったかも。
これが例えば自分の家族だったら、こんな適当な診察するんでしょうか?

もちろん内科の先生がみんな悪いわけではないでしょうが
今回の件でお医者さんに対する不信感がだいぶフツフツ湧いてきました。

医者も人間です。
患者側も、自分の目でちゃんと見極めて選ぶべきだな、とつくづく思いました。


はあ~、書いてたら思い出して疲れた~(^_^;)

…でもね、もういいんです。
別にその人たちのせいで自分が病気になったわけじゃないし
特に適当発言には振り回されたりもしたけれど
結局専門医じゃないとわからないことだったんでしょう。
実際、産科の先生は的確に丁寧に説明してくれました。
怒るのにエネルギー費やしてもむなしいし、ただの時間の無駄ですよね。

それよりは今回は人生勉強したと思って
今ある幸せを大事することにエネルギーを注がないとね。

…ということで、ここしばらく子供部屋のクローゼットを占拠していた
マタニティの服やら、ベビーグッズ関連を全て処分しました。
もしかすると使うかも?…とか淡い期待を抱いてしまい
ずるずる置いてたんですが、なんか捨てたらも~スッキリ!気分爽快!

あーたんの未来のためのクローゼットです。
使わない過去のもので埋めてちゃダメですね。
これからはあーたん用のかわいいお洋服でも入れないと(*^^*)
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デジカメ

セカンドオピニオンは大切ですね><
by デジカメ (2016-01-17 00:18) 

さと

我が家は自分がお姉ちゃんで好きで先に産まれてきたわけでもないのに「お姉ちゃんなんだからしっかりしなさい」を連呼されて育って
「弟いらない。私もお兄ちゃん、お姉ちゃんが欲しい」ってずーっと一生かなわないであろうお願い事しまくって育ったので(今では、まぁ弟も悪くないかなぐらいには思ってますが)最初っから一人っ子政策です(ノд`)名前の候補の最終決定する時もポイントはそこでした(笑)まぁ、次産む時は高齢出産に片足突っ込むことになるだろうし、会陰切開して裂傷は浅かったにも関わらず周辺の浮腫が酷くやたらチクチクシュッシュと縫われました。

好きで先に産まれてきたわけじゃないのに我慢させるのは可哀想。この子一人に愛情も手間もお金も惜しみなく育てられる。そうポジティブに考えてます。

でも、ゆきんこさんのところは凍結杯があるんですよね。うちはたまたまホルモン剤とタイミングで授かることができましたが、自分ももし同じ立場だったら 産まれ出てくるかもしれない命を手放すというのは流石の絶対一人っ子だもんって豪語してた自分でも迷ってたかもしれないです><

大きな決断は大変ですよね。なんか内科や外科と違って産婦人科って別格っていうイメージがあります。腰痛の湿布1枚貰うのも
「産婦人科で何か指示が出てませんか?」って聞かれたくらいですからね(苦笑)お前らは産婦人科の意見がないと何一つできないのかとか思ったけど、まぁ人の命2人分かかってる科ですからね~。

何はともあれお疲れ様でしたm(_ _)m

そしてtanarさん再就職おめでとうございます☆
by さと (2016-01-17 08:36) 

きょっぺ

 本当大変な葛藤でしたね。

 一縷の望みをもっていろいろな先生に向かわれたのは
 良かったと思います。
 やはり専門の先生でも其の人の体質がどれだけの
 ダメージを受けるかはわかりませんものね。
 最終的には産婦人科の先生の判断が決断をする所
 だったのでしょうね。

 本当に残念ですがあーたんが元気に育まれています。
 
 なかなか割り切れない部分もあるかと思いますが
 ご主人も就職が決まり良いスタートの新年になりました。

 持ち前のゆきんこさんスマイルで
 お過ごしください。
by きょっぺ (2016-01-17 10:33) 

dryas

 tar様御就職誠におめでとうございます!(^o^)
 イヤーそろそろ失業保険切れる頃でズイブと心配してましたが良かった良かった!!(^O^)
 お医者様の件は困ったものでございました様ですが、その分アータンを3倍増位お幸せにしてあげて下さい!!!(*^O^*)
 蛇足ながら夫婦そろってコチトラの高校の後輩で昔同じ社宅だった家族も娘さん一人だけでしたけど、結構今もお幸せそうにお過ごしでございます!!!!\(*^O^*)/
 
by dryas (2016-01-17 11:38) 

Maki

どんなにか悩んだ事でしょう。
医者とて神様ではありません。
人間ですが患者に対して真剣に向き合ってくれる、そのような医者は意外に少ないものですね。
私も医者不信に陥った事があります。

とても残念なことですが、あーたんがすくすく育っています。
あーたんを大事に大事に育てて下さい。

それから御主人様、就職が決まられおめでとうございます。
by Maki (2016-01-17 16:46) 

yucky

デジカメさん
ほんとですよね~。
医者に行くのは誰でも面倒なものですが
積極的にいろんな先生の意見を聞くのは重要だと今回はつくづく…(^_^;)
by yucky (2016-01-17 21:41) 

yucky

さとさん
なるほど…名前は決意表明込みだったのか…(笑)

家は治療してる段階では、妊娠できるかどうかもわからなかったので
まずはとにかく一人。子供二人なんて想像もつかない世界だったのですが
実際に一人妊娠出来て、夢が夢ではなくなりました。
生まれてきてくれた娘はまあ恐ろしくかわいいことかわいいこと…(相変わらずの親ばかです(笑))

凍結胚があったので、最初は自分のためにもう一人…と思っていたんですが
あーたんが大きくなるにつれ、次第にこの子のためにもう一人…と思うようになっていました。
たぶん、凍結胚がなかったらこんなに悩むことはなかったと思います。

自分が上に二人いて三人兄妹の末っ子だったんですが
ほぼ都合のいいように使われる使いっぱしりのようなかんじ。
親には妹が欲しいとしきりに言っていました(^_^;)
でも、今になったら二人も兄姉がいてくれるなんて
こんなにありがたいことはないと思っています。
年齢からいっても、親は通常先に亡くなることになると思うので
その時、娘のためには思いを共有できる相方のような弟妹がいたらいいよなあ…と。
なんか話が重っ苦しくなりましたが、そう思うのです。

まあ、でも一人っ子なら一人っ子なりに楽しい人生の過ごし方もあると思いますし
親の方は甘やかしすぎないように気をつけつつ…
でも、惜しみなく愛情だけはざぶざぶ注ごうと思います(*^^*)

再就職も決まったので、とりあえず新しいお洋服かな~♪
by yucky (2016-01-17 22:03) 

yucky

きょっぺさん
自分のためのことだけなら、もう少し割り切れる気もするんですが
なかなかそうドライにもなりきれず…ちょっと引きずってしまいました。
いろいろ苦しいところもありましたが
でも、ハッキリしたことが分かってよかったと思います。
本当に…専門が違うと全く違う話になるので
あちこち回って正解でした。
回り道をしましたが、結局こういう選択肢以外なかったので
あーたんのためにも一番いい道に進んだのかも?と思います。

とりあえず、一区切りつきましたし…
再就職も決まりましたからね~(^^)
今後は頭を切り替えて、前向きに行こうと思います。

もっと、家族三人楽しめる時間を大切にしたいです(*^^*)
by yucky (2016-01-17 22:16) 

yucky

dryasさん
ありがとうございます(^^)
失業保険はまだもうちょっと切れませんが
とりあえず、思ったより早い段階で決まったので良かったです。
自分としては1年くらいは私ものんびり…を想定してんたんですが
4カ月と結構早めでした。
ずっと決まらず…なんてことにならずに恵まれてますよね。

本当に…一人でもいてくれることがありがたいです。
この気持ちを忘れずに、日々を楽しく大事にしようと思います(*^^*)
by yucky (2016-01-17 22:23) 

yucky

Makiさん
ありがとうございます(^^)
今回はいろいろ悩みました。本当に…(^_^;)
こっちが真剣だったからその分余計に不信感もつのりました。
でも、やっぱり専門外のこととなると、お医者さんなんて
こんなものなのかもしれませんね?

残念な結果でしたが、あちこち回った結果
知りたいことが分かって一区切りついたので
きちんと気持ちの方も切り替えなくてはいけませんよね。
あーたんのためにも、tanarパパのためにも…(*^^*)
クヨクヨせずにもっと人生楽しもうと思います。

後数日後には初出勤です。
なんだか私の方もドキドキ…(^_^;)
by yucky (2016-01-17 22:33) 

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